なぜ改訂が必要か?

ISO 7029の最新版は,2017年に発行されたISO 7029:2017です。

聴力の正常値は,年代(コホート)によって異なります。国際規格としての妥当性を維持・向上させるためには,常に新しい聴力測定データを追加し,古いデータと入れ替えていかなくてはなりません。

さらに,規格で対象とする年齢や周波数の範囲を拡張していくことも大切です。次期改訂では,年齢を18歳未満に,周波数範囲を16 kHzまで拡張することが計画されています。

規格原案を作成するISOの作業グループ,ISO/TC 43(音響)/WG 1(聴覚閾値)では,ISO 7029の次期改訂に向けた作業が2024年に開始され,倉片がそのプロジェクトのリーダーを務めています。

[最終更新:2025年12月02日]